第 3 回車座会議@久多 コラム(2026 年 5 月 16 日開催)

初夏を感じ始めた 5 月 16 日に開催された「第三回車座会議@久多」を振り返っていきたいと思います。
今回は、滋賀県庁、高島市役所、近畿農政局、京都市左京区役所などといった行政機関の方や、滋賀県大津市葛川、高島市朽木、京都市左京区久多で活動をされている方や自分を含む学生など多くの方が京都市左京区久多にある農家民宿「治良吉」に集まり、車座会議を開催しました。
私自身、今回の車座会議が初めての参加になりました。

今回の車座会議では以下のことを主に行いました。

① 自己紹介
② 東洋大学名誉教授の青木辰司氏の講演
③ 参加者同士での意見交換

今回の車座会議を通して感じたことや考えたことについていくつかの視点で書きたいと思います。

(1) どのようなベテランでも地域を活性化させる上で課題は山積みであること
(2) 信頼関係人口の増加のためには何が必要になるのか
(3)これらをふまえた私見

この流れでレポートを書いていきたいと思います。

(1) どのようなベテランでも地域を活性化させる上で課題は山積みであること

意見交換の際にその地域に長い間居住をされている方がその地域を活性化させるために動き続けているにも関わらず、一人や二人で行動することは不可能で最低でも 3 人必要であるということをお伺いしました。具体的に言うと、一人や二人で行動をしたところで行動できる範囲に限界が来るということをおっしゃられていました。

仮に地域活性化に意欲的な人がいたとしてもリーダーシップを取る人がいなければバラバラになってしまいます。それを避けるためにもリーダーシップを取る人が最低でも 3 人必要であるという意味です。さあ、ここで問題となるのがどのようにしてそのような人を確保するのかということです。この方のお話からもその地域に関してベテランであるのにリーダーシップを取る人が最低でも 3 人必要とおっしゃっていたので地域活性化においては重要なものになってくることは明白です。そして、人員を確保して地域活性化に向けて活動が始まったとき、外から人を呼び込むためにはどういうことを行えばよいのか、何をポイントにして行っていくべきなのかなどといったことが問題となってきます。それが、次のトピックになります。

(2)信頼関係人口の増加のための問題点

皆さんは信頼関係人口という言葉をご存じでしょうか?信頼関係人口というのは定期的にその地域に訪問してくれる人、簡単に言うとその地域のファンのことを指す関係人口に信頼という言葉がついたものです。ここでいう「信頼」とは何か?その地域にいる方の事が好きだから行きたいという地元の方との信頼関係に基づくものを指します。

これを踏まえた上で外から人を呼び込むために何が必要になるのかということを考えた時にその土地が有名なところに近いということを利用して呼び込むという客観的な意見をお伺いしました。

葛川を例に挙げてみると京都から約 30 分で行けるといった言い方で観光として人を呼び込む形を取ってしまうと一時的な訪問客の増加で終わってしまうということでした。それでは、信頼関係人口の増加ではなく「観光客」が増加したという形になります。それでいいのか?いいはずがありません。

そこで!信頼関係人口を増やすためには何が重要なのか?やはり、その地域独自の特色が必要となります。その土地の食物であったり、文化的建造物などもその地域の重要な特色とはなりますが、もっとも大切なのは「人」とのつながりです。その地域の方との交流が何よりも重要なものとなります。これが信頼関係人口を増やすために非常に重要になってくると思います。

ここまで色々と書いてきましたが、ここで自己紹介をさせてください。これを執筆している私は龍谷大学法学部牛尾ゼミのゼミ長兼、龍谷地方創生プロジェクトの副代表を務めさせていただいている徳安佑美佳と申します。これまでの内容を踏まえてフットパスという活動をしている学生の目線で感じたことを書きたいと思います。

今回の車座会議全体を通して大切にしなければならないと感じたことは①人とのつながりを持つことと②地域の人との関わり方です。

それはどういうことなのか?

①地域活性化(地方創生)という活動をする上で地域の方との関わりは非常に重要になってきます。地域の方のご協力がなければその地域の「人」、「地域の魅力」について知ることが難しくなるでしょう。地域の方に案内をしていただくことによって外部の方が地域の方とは違う視点でその地域を客観視することになります。この気づきが地域の方と地域活性化をする上でポイントとなるのです。これは、私たちが行っているフットパスにも同じことが言えます。つまり、「共創」という形を取ることです。

②また、地域の方との関わりに関しては私たちも考え直さなければならないところがあると感じさせられました。私が課題と感じていることとしては、地域の方が主体となっているわけではなく私たちの団体が主体となって地域活性化に向けた行動をしてしまっているということです。これを改善するためには、もっと地域の方と共に作り上げるという意識を持つ必要があると感じました。前述にあるように「共創」ということを心掛けていく必要があることを感じました。いつも自分たちが企画を提案する形で行ってしまっているので共に歩きながらどういうところを外部にアピールするべきなのかについて考えられるような体制を作るこということを目標に頑張っていきたいと思います。


長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!ちょっとでも地域活性化について自分ごととして考えていただけたら嬉しいです。

著者
徳安 佑美佳

龍谷大学法学部法律学科牛尾ゼミ所属
龍谷地方創生プロジェクト副代表/NPO法人葛川共創
ネットワーク賛助会員